甘酒を長い年月飲み続け高齢となった「今でもお肌がツヤツヤしている」とテレビで話す神田明神近くに店を構える店主達の肌は、画面を通して見てもつるりとしていて綺麗でした。この店主の肌を見て甘酒を飲みに通う人達も映し出されました。神田明神に限らず甘酒を販売しているお店や自動販売機での甘酒の売り上げがここ数年上がっているといいます。神社に詣でた時だけでなく、自動販売機で進んで甘酒を購入している人達が増えているという現状に驚きました。とても興味深く思いました。
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甘酒は発酵食品で麹が美容・健康に良い?
最近発酵食品が健康に良いと言われ人気が上がっています。その人気は麹専門店が繁華街にできるほどなので、何故こんなに人気になったのか調べてみました。
成分を見ると、お肌に良いと言われるビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6が含まれています。これらのビタミンは肌荒れの時、口内炎ができた時などに皮膚科でもらうビタミン類と同じなのでやはり肌に良いのかなと頷けます。その他にグルタミン酸、アルギン酸、アミノ酸、オリゴ糖がも含まれていて、ミネラルも豊富で栄養面でも良い要素が備わっているのが分かります。
そこで甘酒の歴史に目を向けてみると”日本書紀”にその起源が載っていると知り、思いのほか古い時代からあま酒が愛用されてきたことに驚かされました。もっともその昔は美容ではなく栄養補給として利用されていて、夏バテ防止としても飲まれていたようです。
発酵食品は酵素が美容・健康に良いということで人気ですから酵素を含む麹はまさしく人気の的になるのは頷けます。
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甘酒を作ってみる
甘酒を作る時材料に使用するものが2種類あります。それは酒粕・米麹とお米の2パターンです。
<酒粕を使用>
その名の通りお酒を作る時にお酒を搾り取ったあとの残った物(粕)です。発酵酵母などの栄養も含まれていますが、アルコール分が残っています。成分的には約8%ほどアルコール分が残っているようですが、あま酒になった時に1% ほどになっていればソフトドリンクとして扱われるようです。アルコールに弱い、過敏な方は酒粕を使用するのは控えた方が良いかと思いますが、我が家では子供の頃から母が酒粕であま酒を作っていたので特に用心をするほどではないと思います。でも体質などの違いもあるので心配な方は米麹を使って作ることをお勧めします。
*作り方*
鍋にお湯沸かし酒粕を手で小さくちぎりながら入れ溶かす。
砂糖(お好みの甘さで)
塩 少々
おろし生姜 (飲む時に少量加える)
(注)子供の頃から甘酒好きだったので色々な家庭で甘酒をご馳走になってきました。家庭によって濃さが随分違いドロリとしていたり、サラリと薄めだったりと様々でしたので、あえて分量は載せていません。作り方自体はとてもシンプルで、上記の通り、お湯に好みの量の酒粕を溶かし、お砂糖を入れ、塩はパッと一ふりして少し煮るだけです。
<米麹を使用>
米麹と米を使います。酵素によって甘みが出る(糖化する)ので砂糖類は使用しません。祖母の家ではこの材料で甘酒を作っていました。発酵に時間がかかるので孫達が来る前日から仕込んでくれていたのを思い出します。とても優しい味です。
*作り方*
米 150g
米麹 200g
水 3合
(1)米と水でお粥を作る。
(2)お粥を50〜60度に保ち、米麹を入れ混ぜ合わせる。
(3)一晩ほど(10時間くらい)経つとトロリとしたあま酒状になっている。
*この時魔法瓶・保温のできる水筒などを使うと便利です。
*飲む時はお湯などを加えてお好みの濃さにして下さい。
まとめ
甘酒を作る時には酒粕を使用したとしても原材料は『お米』なので、いずれもお米を発酵させた栄養価の高い飲み物になります。必須アミノ酸やビタミン、酵素が含まれているので美容への効果が期待でき、またその栄養価から食事の補助として、食事の代わりに飲むことで美容だけでなくダイエットの効果も期待できると言われているのが分かりました。酵素の 働きでデトックスにも向いているということのようですが、ダイエットという目的で利用するならば砂糖を使用しない「米・米麹」を利用するとマクロビオティック的に見ても良いと思われます。
一頃忘れ去られようとしているかに思えた甘酒が今思わぬ利用目的で注目され、愛飲者が増えるのは甘酒愛好者としてとても嬉しいです。
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