前川喜平前事務次官に関する読売新聞記事が掲載されたことを受け、記者会見の席で前川喜平前事務次官に事実かどうか問われました。翌日それを受け菅官房長官のコメントはいつもの菅官房長官と少し違っていました。矢面に立ってしまった「前川喜平前事務次官」の経歴も再チェックします。
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前川喜平前事務次官に向けられた『読売新聞』の報道
読売新聞て週刊誌ネタなの?
前川喜平前事務次官に関する記事が読売新聞に掲載されました。それが何と前川喜平前事務次官が出会い系バーに通っていたと言う陳腐な内容でした。何故にこのような記事をこのタイミングで載せたのでしょうか?
この記事を読んで『加計学園問題』をボカすことを意図しての記事なら、読売新聞の読者やテレビなどでこの記事に関する報道を見る一般人は随分軽く見なされたものだと思ってしまいますよね。
何処かからのリーク記事なのでしょうか?
『加計学園問題』と前川喜平前事務次官の『私的な部分』とは全く違う土俵の話です。
大新聞と言われる由緒ある新聞が記事にするなんて驚きです。
前川喜平前事務次官のスキャンダルを載せた読売新聞を、愛読してきた者として何とも嫌な気分になる記事でした。これって週刊誌が得意とする分野ですよね。こんな記事を載せるなら、『加計学園問題』の本質に迫る記事を大新聞には書いていただきたいです。
菅官房長官の対応
前川喜平前事務次官が『加計学園問題』に関して記者会見を行った際に、前川氏のスキャンダルに対する質問もありました。あのタイミングでの質問にそれなりに対応した前川氏ですが、それを侮蔑するような笑みとコメントにこれまで菅官房長官に抱いていた印象が変わりました。安倍政権を守るためには今回の『加計学園問題』を何とか収束させなければならないのは分かります。でも菅官房長官の『侮蔑』した態度はそれまでの菅官房長官の築いてきた像とは違って見えてしまいました。前川氏は目障りかもしれませんが、続々出てくる安倍夫妻絡みの問題がなければこんな事態は起こらなかったわけですし、真相究明は行わない様相なので疑惑の目が向いたままになるのは当然とも言えそうです。
文科省の前川喜平前事務次官が加計学園の獣医学部新設を巡る記録文書を「本物」と証言したとの週刊誌報道で、松野文科相は「コメントする立場にない」としたのに対し、公明党幹部は「要職にあった方の言葉は重い」。野党側は参考人招致を要求https://t.co/uKuluE4k8l
— 共同通信公式 (@kyodo_official) May 25, 2017
前川喜平前事務次官の経歴と『会見の真意』
まず『事務次官』てどれほど凄いの?
事務次官と言えば、去年の東京都知事選挙の際、櫻井翔さんのお父様が『総務省事務次官』の任が終わったところでもあり、自民党からの候補に推されていましたね。そのおかげで『事務次官』という役職が非常に重要なポストであるという説明が報道系の番組で何度もなされていました。改めてどれだけ凄い役職なのか調べてみました。
前川氏の所属していた『文科省』には関連機関も含めると約10万人が働いています。この中でキャリアと呼ばれる人たちは年にたった38名入省し,そのキャリアの中で『審議官』になれるのは12名、その上の『局長』クラスは8名、更に上の『文科審議官』は2名、そしてその上にトップの『事務次官』という役職があるということです。キャリアと呼ばれる方々はほぼほぼ東京大学法学部の卒業生なのでどれほど優秀な方々の集団であるか、またそのトップを務めている事務次官は想像を絶するポジションであることが分かります。簡単に言ってしまえば事務次官とは文科省で言えば10万人を束ねるトップの役職です。そのポストには当然、相当優秀な人格者が任命されているものと思われます。
前川喜平前事務次官の経歴と親戚
前川喜平前事務次官の経歴を簡単にみてみます。勿論、東京大学法学部卒業です。
麻布中学・麻布高校を経て東京大学法学部へ
・1979 文部省(現在の文科省)入省
略
・2013 初等中等教育局長
・2014 文科審議官
・2016 文科事務次官
・2017 天下り斡旋問題で引責辞任
局長→文科審議官→事務次官と見事にステップアップしてきたのですね。
事務次官は任命制なので、辞める時も勝手に辞めることは出来ず、辞意を上に伝えそれが了承されて辞めることができるそうです。ですから今年辞任した時も、ご自分から辞意を伝え了承されて辞めたとのことで、その地位に恋々としがみついていたわけではなく、辞任への過程は周知のことであるそうです。
『家系図』を見ていたら、前川喜平前事務次官の妹さんは元総理大臣の中曽根康弘氏の長男:中曽根弘文氏とご結婚されていました。元総理とご親戚なのですね。
前川喜平前事務次官の『会見の真意』
今回の会見で「加計学園」が国家戦略特区に獣医学部を新設する計画について、文科省は慎重だったのに対し内閣府が「総理のご意向」「官邸の最高レベルが言っている」などを伝えたとされる文書は存在していると語り、【『公平』であるべき行政のあり方がゆがめられた】と問題視しています。
また、今回の会見を通して前川喜平前事務次官は「政府の中でどのように意思決定が行われているのかを国民が知ることは【『民主主義』の基本の基本】、決して内閣の転覆を考えているわけではない。」と主張していました。
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まとめ
初めて「加計学園」の問題を目にしたのは『週刊文春』4月27日号で、タイトルは『安倍夫妻「腹心の友」加計学園に流れた血税440億円!』『昭恵夫人の紹介で籠池氏も2度視察した”学園ビジネス”』というものでした。『440億円』と言う膨大な金額と安倍夫妻の名前に籠池さんの名前までタイトルに載っていて、かなりショッキングなものでした。
最近の『忖度』の嵐に加え、法務大臣すら内容を分かっていない『共謀罪』が押し切られるように可決され、何がどうなっていくのか不安しか感じないこの頃です。そんな時に前川喜平前事務次官の会見は頼もしいものでした。また財務省の『のり弁』と言われる資料公表や『存在しない文書』として処理しようとして出したと思われる醜聞に、このところ悶々としていた一般人には現職の役人が言えないことを話した前川前事務次官の姿に、ある意味ホッとしたところもあるのではないでしょうか。
有力な政治家が地元から出ると高速道路が出来たり、新幹線が通ったり、誰しも大なり小なりそう言った話題は子供の頃から聞いたことがあると思います。でも今回はそれとは違うと思われますよね。またゴシップ記事も何故大手新聞が載せてるのかと悲しくなりました。籠池さんに始まり『加計学園』の件は分かり易い形で今の政治の問題点を啓示しているように思えてしまいます。
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菅官房長官、安倍総理、文部省、内閣府、前川氏。読売新聞、色々な発言がありましたが毛局前川氏以外は信用出来なくなりましたね。私は40年間購読してきた読売新聞の購読をやめ熱烈な自民党支持もやめます。