東京医大で今年の入試で本来は合格ラインに達していたのに不合格になったうちの50名の来年度の入学を許可することを決めました。一方、東京医大の臼井前理事長は女子が合格を抑制するシステムを取っていたことに対し「なんで謝罪なんかするのよ」とインタビューに答えています。入試ではどのような加点をしていたのか、
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臼井正彦東京医大前理事長は「謝罪しない」
臼井正彦前理事長は真っ向から「謝罪しない」と言ってのけました。女子が不利な条件の受験になることを公表するわけはなく、受験料だけは男女平等の入試について、憤りを感じない女性はいないのではないでしょうか。また誰の目から見ても受験に男女差があり、多浪にも不利な条件になっているのは驚いたでしょう。このようなシステムになっていることに対し、臼井正彦前理事長の「当然」のことと言っているような態度には、いかにこれまで当たり前に、常習的に行われてきたかを感じることができます。
東京医科大学の入試で55人の女子が不正に不合格にされていた問題で、臼井正彦前理事長が、FNNの単独取材に対し、女子の合格者数を抑えてきたことについて、「大学全体で決めた」などと述べた。
東京医科大学・臼井正彦前理事長
「(謝罪する気持ちは?)なんで謝罪なんてするのよ、大学全体で決めたことなんだから」一方で、臼井前理事長は、本来合格していた55人の女子が不合格とされていたことについては、謝罪した。
東京医科大学・臼井正彦前理事長
「受験生に対しては?)それは申し訳なかったなと、全体的には申し訳なかったことだとは思うけど。それは、今考えたら、申し訳なかったと思います」
「その当時は、男性の方が、女性より、よく若い時から働いてもらえるという要素があったんじゃないですかね」
臼井前理事長は、女子の合格者数を抑えてきたことについて、医師の職場環境などを理由に一定の合理性があったと釈明した。
(引用：FNN PRIME)
臼井正彦前理事長の言葉には改めて唖然としてしまいます。
受験てなんなのでしょうね。
女子の入学者が増えると、結婚・出産などの事情で将来医師としての労働力が足りなくなるという考えの元に男子の合格者が増えるように配慮しているということなのでしょうか。時代と逆行した考えですよね。安部首相の言う『一億層活躍』の時代構想に反した発想にも見えます。
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東京医大の入試に不当扱いされたのは女子だけじゃなかった！
読売新聞によると、東京医大では女子の受験生だけでなく、高卒認定試験合格者や海外の学校出身の受験生にも不利な条件となっていました。更に専門学校や高等専修学校を卒業した受験生もです。東京医大の目指す「医大生像」が透けて見えますね。裏口入学の発覚で入試自体の裏側も見えてしまいましたね。『私立』であれば大学ごとのカラーが強調されることもあるでしょうが、そうならば、入試要項に書いておいて欲しいものです。受験生は自分の将来を掛けて、高い受験料払って挑戦しているのです。受験前に不利な条件だと分かっていたら東京医大を志望校に選ばず、他の可能性のある大学を受験することもできたわけですから、受験生の大きなチャンスを潰したことにもなります。これでは受験料奪取狙いの入試になってはいませんか。大学として欲しい学生像があるなら明示すべきです。受験生の人生をなんだと思っているのでしょう。
高卒認定者も差別、女子同様加点せず…東京医大
東京医科大（東京）が医学部医学科の一般入試で女子受験者らの合格者数を抑制していた問題で、同大が高卒認定試験の合格者や海外の学校出身の受験生も差別していたことが、２３日に公表された第三者委員会の報告書でわかった。今年の入試では、昨年よりも女子の減点幅が拡大され、より不利に扱われていたことも判明した。
同大は今年の一般入試と大学入試センター試験利用の受験者について、２次試験の小論文（１００点満点）で受験者全員の得点に「０・８」の係数を掛けて減点した後、現役と１、２浪の男子に１０点を、３浪男子に５点を加点。女子と４浪以上の男子には加点せず一律に減点したままとし、女子と３浪以上の男子の合格者数を抑制していた。
報告書によると、同大は、高卒認定試験の合格者と海外の学校の出身者のほか、専門学校や高等専修学校などの出身者らについても、女子と同様に一切加点対象としない運用を行っていた。
(引用：読売新聞)
東京医大で不利な条件を背負わされて入試を受けていた受験の実態が露呈しましたが、内容は違っていても操作されている受験条件が他の大学でもあるようですね。医学部受験を目指している受験生向けの専門の塾があります。そこでは例えば女子で2浪になってしまうと合格へのハードルが上がるなど、ある程度は把握しているようです。病院でのボランティアをするようになど勉強以外の面でのアピールの仕方なども指導があるようです。そうなのであれば、受験生のデータを見て、偏差値等の要素と合格実績から予測できたのでしょうか。
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医学部の面接試験
東京医大に限らず医学部の入試には小論文や面接試験があります。浪人生はその為にスーツを用意し、面接に臨みます。面接試験は人柄や思考などを見る目的もあるとは思いますが、客観的に見て最も点数の操作がし易い部分です。面接や小論文は必要なのでしょうか。これについては医学部に限らず、面接・小論文を課している大学全般に対して感じることです。入試問題が解ける解けないは平等なじょうけんですが、面接・小論文は採点の基準はあっても試験管の主観が入ります。もし、ほぼほぼ学力テストで合否が決まるとしているのなら尚更不要なのではないかと思ってしまいます。入試から合否が出るまでの短い時間に結果が出される小論文や更に主観が入り易い面接、合否に関わる操作もし易い部分になり得ると、最近の入試関連のニュースを見るに付け思ってしまいます。
それにしても、東京医大の入試は女子に不利な点数操作をしているなんて、男子の受験生の実力も見くびられたものですね。
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