東照宮と言うとすぐ思い浮かぶのは日光ですが、静岡県の久能山に生前家康が決めた仮の墓所があります。家康という武将にまつわる知られざるパワースポットなのです。家康は死後自分の亡骸をどのようにするかなどを自分で決めていました。遺言の中に「遺骸は久能山に埋葬すること」と書かれています。天下統一という一大偉業を成し遂げた人物なりの壮大な計画をもって人生の締め括りを考えていたのがわかります。2015年は徳川家康没後400年にあたり式年大祭が行われるなど、ニュースでもよく聞かれたのをきっかけに久能山東照宮に行ってきました。ロープーウェイでも行けるって知ってますか?
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久能山東照宮への行き方 ロープーウェイを利用して行ってきました
久能山東照宮へのルートは2つあります。
* 静岡鉄道 日本平ロープーウェイを利用 (乗車時間 約5分)
* 久能山下から徒歩ルートを利用 石段1,159段 (徒歩 約20分)
今回は日本平ロープーウェイを利用することにしました。
”南京玉すだれ”を初めて見たインパクト。
繁忙期のためかロープーウェイを乗るまでに20分以上並びました。この待ち時間を退屈させないように乗り場ゲート前で並ぶ列に江戸時代の大道芸人を思わせる出で立ちで”南京玉すだれ”を披露して下さる方が登場します。随分前の記憶なのかテレビで見たような、歌いながら踊ってすだれを変形させる日本ならではの大道芸です。今では滅多に見る機会もない”南京玉すだれ”をあの独特なメロディーに久能山ならではの歌詞をのせてもてなしていただき、乗車待ち時間の長さも忘れることができました。
ロープーウェイからは眼下に駿河湾が広がり、想像していたより迫力のある眺めにあっという間の5分が過ぎてしまうほど絶景を楽しみました。
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知らざれるパワースポット久能山東照宮
ロープーウェイを降りてシンとした空気につ包まれた参道の100段目の石段を行くと御社殿に着きます。御社殿は拝殿、石ノ間と続く権現造でその後全国で創られた東照宮の原型になったそうです。この御社殿、拝殿、石ノ間が国宝に指定されていて、色使いも艶やかで豪奢です。色使いなど日光の東照宮が思い出されるような佇まいです。
さらに本殿を通り過ぎ廟所参道を通ると家康が埋葬されたと言われる神廟です。
奥へ奥へと入っていくと、その形・配置などは日光の東照宮のそれと程よく似ていると思わされます。もちろん、久能山が元になっているから当然なのですが見て感じてなるほどと思わされます。
家康は亡くなったその日のうちに久能山に埋葬されました。そして一周忌を過ぎたら遺日光への遺言通り柩は日光へ移されています。
家康の強運のご利益にあやかれるパワースポットとして知る人ぞ知る神社です。
久能山東照宮で家康の手形を撮ってきました
拝観料を払う社務所から石段を30段登ると楼門があります。ここをくぐると門の脇に家康公の手形が置かれています。この家康公の手形に参拝者が代わる代わる手を合わせていました。
自分の手を合わせてみて不思議な気持ちになりました。諸説あるけれどきっと家康はずっと久能山に眠っているのではと思えてきてしまいました。生誕地にさほど遠くなく、幼いころを過ごした駿府で野望の完結を願っていたのだろうなどと思いを巡らせながら日本平行きのロープーウェイに乗りました。
そこから少し車で走るとイチゴ狩りの小屋がいくつか目に入りました。
参拝帰りにイチゴ狩りが出来る季節に行くのも楽しそうです。
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